Make (Integromat) でAIワークフローを構築|ノーコード開発の難易度レビュー
Make(旧Integromat)は、Zapierと並ぶノーコード自動化プラットフォームですが、より複雑なワークフローを構築できる反面、学習曲線が急です。特に、OpenAI、Claude、Stable Diffusionなどの生成AIを組み込んだワークフローは、設定の複雑さとエラー処理の難しさから、初心者が挫折しやすいポイントです。本記事では、5つのAIワークフローを実際に構築し、難易度、所要時間、つまずきポイント、Zapierとの比較を徹底レビューします。
Makeとは:Zapierとの違いとAI連携の仕組み
Makeは、チェコのIntegromatが開発した自動化プラットフォームで、2021年にMakeへブランド変更しました。Zapierとの最大の違いは、「ビジュアルワークフローエディタ」です。Zapierは直線的なステップ(トリガー→アクション1→アクション2…)ですが、Makeは複雑な分岐、ループ、並列処理を視覚的に設計できます。これにより、より高度な自動化が可能ですが、学習コストも高くなります。
Makeの基本概念は、シナリオ(Zapierの「Zap」に相当)、モジュール(アプリやサービスの機能、Zapierの「ステップ」に相当)、ルート(モジュール間の接続)、イテレータ(繰り返し処理)、アグリゲータ(データ集約)です。特に、イテレータとアグリゲータは、Zapierにはない強力な機能で、配列データの処理や複数データの統合に不可欠です。
AI連携の方法は、2024年時点で3つあります。1つ目は、公式アプリモジュール(OpenAI、Anthropic Claude、Hugging Faceなど主要AIサービスの公式モジュール)で、最も簡単で安定しています。2つ目は、HTTPモジュール(任意のAI APIをHTTPリクエストで呼び出し)で、柔軟性が高いですが、API仕様の理解が必要です。3つ目は、Webhooks(AI処理結果を受け取る)で、長時間処理や非同期処理に使用します。
[図解: MakeとZapierの構造比較 – Zapier: 直線的フロー vs Make: 分岐・ループ・並列処理可能なフロー]料金体系は、無料プラン(月1000オペレーション、2シナリオ)、コアプラン(月額9ドル、10000オペレーション、無制限シナリオ)、プロプラン(月額16ドル、10000オペレーション、優先サポート)、チームプラン(月額29ドル〜、チーム機能)です。Zapierと比較して、同じ価格帯でより多くのタスクを実行できますが、オペレーション数の計算が複雑です(1つのモジュール実行 = 1オペレーション)。
ワークフロー1:OpenAIで画像説明文生成(難易度:低、所要時間30分)
最初のワークフローは、「Googleドライブに画像がアップロードされたら、OpenAI Vision APIで説明文を生成し、画像のメタデータとして保存する」というものです。このワークフローは、Makeの基本操作を学ぶのに適した入門レベルです。
構成は、トリガーモジュールはGoogleドライブ(Watch Files、新規ファイル監視)、モジュール2はOpenAI(Create a Completion、GPT-4 Visionで画像分析)、モジュール3はGoogleドライブ(Update a File、説明文をファイル説明欄に保存)です。
構築手順は、以下の通りです。1つ目は、Googleドライブモジュールの設定で、Watch Filesトリガーを選択し、監視フォルダを指定し、ファイルタイプを「image/*」に限定します。2つ目は、OpenAIモジュールの設定で、「Create a Completion」アクションを選択し、モデルを「gpt-4-vision-preview」に設定し、プロンプトを「この画像を詳しく説明してください。日本語で200字以内で回答してください。」とし、画像URLをGoogleドライブモジュールの出力(WebViewLink)にマッピングします。3つ目は、Googleドライブ更新モジュールで、「Update a File」アクションを選択し、ファイルIDをトリガーモジュールの出力にマッピングし、Description欄にOpenAIの出力をマッピングします。4つ目は、テストで、サンプル画像をアップロードして動作確認します。
所要時間は、初心者で30分、経験者で10分でした。つまずきポイントは、画像URLの取得方法(WebViewLinkとWebContentLinkの違い)、OpenAI APIキーの設定場所(Makeアカウント設定 → Connections)、プロンプトのマッピング(テキストボックスに直接入力ではなく、変数を挿入)でした。
難易度評価は、設定の複雑さ2/5(モジュールは3つのみ、分岐なし)、AI APIの理解3/5(Vision APIの画像URL仕様を理解する必要あり)、エラー対処2/5(エラーメッセージが比較的明確)、総合難易度2/5(初心者向け)でした。このワークフローは、Makeの基本操作とOpenAI連携の入門として最適です。
ワークフロー2:Claude APIで長文要約とNotion保存(難易度:中、所要時間60分)
2つ目のワークフローは、「Googleドキュメントに保存された長文記事をClaude APIで要約し、Notionデータベースに保存する」というものです。このワークフローは、複数のデータ変換とエラー処理を含むため、中級レベルです。
構成は、トリガーモジュールはGoogleドキュメント(Watch Documents)、モジュール2はHTTP(Make a Request、Claude API呼び出し)、モジュール3はJSON Parse(Claude APIレスポンスを解析)、モジュール4はNotion(Create a Database Item)です。
構築手順の詳細は、以下の通りです。1つ目は、Googleドキュメントモジュールで、Watch Documentsトリガーを設定し、特定フォルダを監視します。2つ目は、HTTPモジュールでClaude API呼び出しを行います。メソッドをPOSTに設定し、URLを「https://api.anthropic.com/v1/messages」に設定し、HeadersにAPI Key(x-api-key: YOUR_API_KEY)とContent-Type(application/json)を追加し、Bodyに以下のJSONを設定します。
{
"model": "claude-3-5-sonnet-20241022",
"max_tokens": 1024,
"messages": [
{
"role": "user",
"content": "以下の文章を3つの要点にまとめてください。各要点は100字以内で記述してください。\n\n{{1.content}}"
}
]
}
ここで、{{1.content}}はGoogleドキュメントの本文です。3つ目は、JSON Parseモジュールで、HTTPモジュールの出力(Data)を解析し、要約テキストを抽出します(content[0].text)。4つ目は、Notionモジュールで、Create a Database Itemアクションを選択し、データベースIDを指定し、タイトル、要約、元ドキュメントURLなどのプロパティをマッピングします。
所要時間は、初心者で90分、経験者で40分でした。つまずきポイントは、HTTPモジュールのJSON設定(正しいJSON形式の記述、変数の埋め込み方法)、Claude APIのレスポンス構造理解(content[0].textのパス指定)、Notionデータベースのプロパティタイプ対応(Title型、Rich Text型、URL型の違い)、文字数制限エラー(Googleドキュメントが長すぎる場合、Claude APIの入力制限を超える)でした。
難易度評価は、設定の複雑さ4/5(HTTPモジュールとJSON処理が必要)、AI APIの理解4/5(Claude APIの仕様書を読む必要あり)、エラー対処4/5(JSON形式エラーのデバッグが難しい)、総合難易度4/5(中級〜上級者向け)でした。このワークフローは、公式モジュールがないAIサービス(ClaudeはMake公式モジュールなし)を連携する際の標準的な方法です。
[図解: HTTPモジュールでのAI API呼び出しフロー – リクエスト構築→API呼び出し→JSONレスポンス→Parse→データ抽出]ワークフロー3:複数AIの連携処理(難易度:高、所要時間120分)
3つ目のワークフローは、「Googleフォームの回答から、OpenAI GPT-4でキーワード抽出→Stable Diffusion APIで画像生成→生成画像をSlackに投稿」という複数AI連携です。このワークフローは、データ受け渡しとエラー処理が複雑な上級レベルです。
構成は、トリガーモジュールはGoogleフォーム(Watch Responses)、モジュール2はOpenAI(Create a Completion、キーワード抽出)、モジュール3はHTTP(Stable Diffusion API呼び出し)、モジュール4はTools(Sleep、画像生成待機)、モジュール5はHTTP(画像URLダウンロード)、モジュール6はSlack(Upload a File)です。
構築手順は、以下の通りです。1つ目は、Googleフォームトリガーで、Watch Responsesを設定します。2つ目は、OpenAIモジュールで、フォーム回答から画像生成プロンプトを作成します。プロンプトは「以下の文章から、画像生成AIに適したキーワードを英語で5個抽出してください。カンマ区切りで出力してください。文章:{{1.response}}」とします。3つ目は、HTTPモジュールでStable Diffusion API(例:Stability AI)を呼び出します。メソッドをPOSTに設定し、URLを「https://api.stability.ai/v1/generation/stable-diffusion-xl-1024-v1-0/text-to-image」に設定し、Headersに「Authorization: Bearer YOUR_API_KEY」を追加し、Bodyに以下を設定します。
{
"text_prompts": [{"text": "{{2.choices[0].message.content}}"}],
"cfg_scale": 7,
"height": 1024,
"width": 1024,
"samples": 1,
"steps": 30
}
4つ目は、Sleepモジュールで30秒待機します(画像生成に時間がかかるため)。5つ目は、HTTPモジュールで生成画像をダウンロードします(Stability AIはbase64画像を返すため、デコードが必要)。6つ目は、Slackモジュールで画像をアップロードします。
所要時間は、初心者で180分以上、経験者で90分でした。つまずきポイントは、Stable Diffusion APIのレスポンス形式(base64エンコードされた画像データの処理)、非同期処理の扱い(画像生成完了を待つ方法、Sleep vs Webhook)、エラーハンドリング(APIレート制限、画像生成失敗時の対応)、コストの予測(Stable Diffusion APIは1画像あたり約0.02ドル、大量実行で高騰)でした。
難易度評価は、設定の複雑さ5/5(6モジュール、データ変換多数)、AI APIの理解5/5(2つの異なるAI APIの仕様理解)、エラー対処5/5(非同期処理とbase64デコードのデバッグ)、総合難易度5/5(上級者向け、初心者には非推奨)でした。このワークフローは、Makeの高度な機能(複数API連携、非同期処理)を駆使する必要があり、学習コストが非常に高いです。
ワークフロー4:データのループ処理とAI分析(難易度:高、所要時間90分)
4つ目のワークフローは、「Googleスプレッドシートの複数行データを1行ずつOpenAI GPT-4で分析し、結果を別のシートに書き込む」というループ処理です。このワークフローは、Makeの「Iterator」機能を使うため、中級〜上級レベルです。
構成は、トリガーモジュールはGoogleスプレッドシート(Search Rows、条件に合う行を全て取得)、モジュール2はIterator(配列データを1つずつ処理)、モジュール3はOpenAI(Create a Completion、各行を分析)、モジュール4はGoogleスプレッドシート(Add a Row、結果を書き込み)です。
構築手順は、以下の通りです。1つ目は、Googleスプレッドシートトリガーで、Search Rowsアクションを選択し、条件を「Status列が『未処理』」に設定し、全ての該当行を取得します。2つ目は、Iteratorモジュールで、トリガーモジュールの出力(配列)を指定し、1行ずつループ処理します。3つ目は、OpenAIモジュールで、各行のデータを分析します。プロンプトは「以下の顧客フィードバックを分析し、感情(ポジティブ/ネガティブ/中立)と主要トピックを判定してください。フィードバック:{{2.value.Feedback}}」とします。4つ目は、Googleスプレッドシート書き込みモジュールで、別のシートに分析結果を追加します。
所要時間は、初心者で120分、経験者で60分でした。つまずきポイントは、Iteratorの使い方(どのデータを「Array」として指定するか)、ループ内のデータアクセス({{2.value.ColumnName}}の記法)、オペレーション数の急増(100行処理 = 400オペレーション以上、無料プランではすぐ上限)、実行時間の長さ(100行 × 5秒/行 = 8分以上、Makeのタイムアウト制限に注意)でした。
難易度評価は、設定の複雑さ4/5(Iteratorの理解が必須)、AI APIの理解3/5(OpenAI APIは標準的)、エラー対処4/5(ループ内エラーのデバッグが困難)、総合難易度4/5(中級〜上級者向け)でした。このワークフローは、大量データをAIで処理する際の標準パターンですが、コストと実行時間の管理が重要です。
[図解: Iteratorを使ったループ処理 – データ配列→Iterator→各要素をAI処理→結果を集約]ワークフロー5:エラーハンドリングと条件分岐(難易度:中、所要時間45分)
5つ目のワークフローは、「Slackメッセージを受け取り、内容に応じてOpenAI GPT-4またはClaude APIを選択し、回答を生成する」という条件分岐です。このワークフローは、Makeの「Router」機能とエラーハンドリングを学ぶのに適しています。
構成は、トリガーモジュールはSlack(Watch Public Channel Messages)、モジュール2はRouter(条件分岐)、ルート1はOpenAI(短い質問用)、ルート2はHTTP(Claude API、長い質問用)、モジュール5はSlack(Send a Message、回答を投稿)、Error Handlerは全モジュールに設定(失敗時にSlackに通知)です。
構築手順は、以下の通りです。1つ目は、Slackトリガーで、Watch Public Channel Messagesを設定します。2つ目は、Routerモジュールで、2つのルートを作成します。ルート1の条件は「メッセージ長 ≤ 100文字」、ルート2の条件は「メッセージ長 > 100文字」です。3つ目は、OpenAIモジュール(ルート1)で、GPT-3.5 Turboを使用します(短文処理で高速・低コスト)。4つ目は、HTTPモジュール(ルート2)で、Claude APIを呼び出します(長文理解に優れる)。5つ目は、Slackモジュールで、AI回答を元のスレッドに投稿します。6つ目は、各モジュールにError Handlerを追加し、失敗時に管理者に通知します。
所要時間は、初心者で60分、経験者で30分でした。つまずきポイントは、Routerの条件設定(テキスト長の計算方法、length関数の使用)、Error Handlerの設定場所(各モジュールの右クリック→Add error handler)、ルート後の統合(2つのルートを再び1つにまとめる方法)でした。
難易度評価は、設定の複雑さ3/5(Routerは直感的だがエラー処理が追加)、AI APIの理解3/5(2つのAPIだが、どちらも標準的)、エラー対処3/5(Error Handlerで大部分をカバー)、総合難易度3/5(中級者向け)でした。このワークフローは、実務で必須のエラーハンドリングと条件分岐を学べる重要なパターンです。
Make vs Zapier比較:AIワークフローではどちらが優れているか
5つのワークフロー構築を通じて、MakeとZapierの違いが明確になりました。それぞれの強みと弱みを比較表で整理します。
| 項目 | Make | Zapier | 致命的な弱点 |
|---|---|---|---|
| 学習曲線 | 急(初心者には難しい) | 緩やか(初心者でも使える) | Makeは初期の挫折率が高い |
| 複雑なワークフロー | 強い(分岐、ループ、並列処理) | 弱い(直線的フローのみ) | Zapierは複雑な処理に不向き |
| AI API連携 | 柔軟(HTTPモジュールで何でも可能) | 制限あり(公式アプリのみ) | Zapierは非公式APIの連携が困難 |
| コスト効率 | 高い(同価格でより多くのタスク) | 低い(タスク数制限が厳しい) | Zapierは大量処理でコスト高騰 |
| デバッグ | 難しい(エラーメッセージが技術的) | 易しい(エラーが分かりやすい) | Makeはトラブルシューティングに時間がかかる |
| 実行速度 | 速い(並列処理可能) | 遅い(順次処理のみ) | Zapierは大量データ処理が遅い |
| ビジュアル化 | 優れている(フローチャート形式) | シンプル(リスト形式) | Zapierは複雑なフローが視認しにくい |
| コミュニティ | 小さい(英語中心) | 大きい(日本語情報も多い) | Makeは日本語の情報が少ない |
総合的に、MakeはAIワークフローに向いています。理由は、HTTPモジュールで任意のAI APIを呼び出せる、Iteratorで大量データを効率的に処理できる、条件分岐で複数AIを使い分けられる、コスト効率が高い(同じ処理をZapierの半額以下で実行可能)です。一方、Zapierが向いているのは、シンプルな自動化(3ステップ以下)、初心者向けプロジェクト、公式アプリのみを使用する場合です。
推奨される使い分けは、初めてのノーコード自動化ならZapierから始める、Zapierで限界を感じたらMakeに移行する、AIを多用する複雑なワークフローは最初からMakeを選ぶ、というものです。
つまずきポイントと解決策:初心者が陥りやすい罠
5つのワークフロー構築で、初心者が頻繁につまずいたポイントと解決策をまとめます。
つまずきポイント1は、「変数のマッピング方法が分からない」です。Makeでは、前のモジュールの出力を次のモジュールに渡す際、{{モジュール番号.フィールド名}}という記法を使います。解決策は、入力欄をクリックすると表示される「変数ピッカー」を使うこと、公式ドキュメントの「Mapping」セクションを読むこと、サンプルシナリオをコピーして構造を学ぶことです。
つまずきポイント2は、「JSONの書き方が間違っている」です。HTTPモジュールでAI APIを呼び出す際、JSON形式を正確に記述する必要があります。解決策は、JSONフォーマッターツール(JSONLint.com)で検証すること、AI API公式ドキュメントのサンプルコードをコピーすること、Makeの「Parse JSON」モジュールでエラー箇所を特定することです。
つまずきポイント3は、「オペレーション数がすぐ上限に達する」です。Makeは1モジュール実行 = 1オペレーションとカウントするため、複雑なシナリオでは消費が激しいです。解決策は、不要なモジュールを削減すること(例:デバッグ用のSlack通知を本番では削除)、Aggregatorで複数データを1回で処理すること、有料プランにアップグレードすることです。
つまずきポイント4は、「エラーメッセージが理解できない」です。Makeのエラーメッセージは技術的で、初心者には難解です。解決策は、エラーメッセージをGoogle検索すること(多くの場合、Makeコミュニティフォーラムで解決策が見つかる)、Error Handlerを設定してエラー内容を記録すること、Makeサポートに問い合わせること(有料プランのみ)です。
[図解: 初心者向けトラブルシューティングフロー – エラー発生→エラーメッセージ確認→Google検索→フォーラム→サポート]コスト最適化とベストプラクティス
MakeでのAIワークフローは、適切に設計すれば月額30〜50ドルで実用的ですが、設計ミスで200ドル以上に高騰することもあります。コスト最適化のベストプラクティスをまとめます。
ベストプラクティス1は、「適切なトリガーを選ぶ」ことです。Instant(即座に実行)トリガーは便利ですが、Polling(定期的にチェック)トリガーより高コストです。緊急性が低い処理は、Pollingトリガー(15分間隔など)を使うことでオペレーション数を削減できます。
ベストプラクティス2は、「Aggregatorで一括処理」することです。100件のデータを1件ずつ処理すると100オペレーションですが、Aggregatorで10件ずつまとめて処理すると10オペレーションに削減できます。ただし、AI APIの入力サイズ制限に注意が必要です。
ベストプラクティス3は、「キャッシュを活用する」ことです。同じデータを繰り返しAI処理する場合、Makeの「Data Store」モジュールで結果をキャッシュし、2回目以降はキャッシュから取得することで、AI API呼び出しを削減できます。
ベストプラクティス4は、「定期的な監視」です。Makeの「Operations」ダッシュボードで、各シナリオのオペレーション消費を週次確認し、異常な増加があれば原因を調査します。また、AI APIの使用量も、OpenAIやAnthropicのダッシュボードで確認します。
まとめ:MakeでのAIワークフロー構築は「誰に向いているか」
5つのワークフロー構築の結果、難易度と所要時間は大きく異なりました。画像説明文生成(難易度2/5、30分)、長文要約(難易度4/5、60分)、複数AI連携(難易度5/5、120分)、ループ処理(難易度4/5、90分)、条件分岐(難易度3/5、45分)でした。平均して、初心者が実用的なAIワークフローを構築するには、1つあたり60〜90分の学習時間が必要です。
Makeが向いている人は、プログラミング経験がある(変数、JSON、APIの基礎知識)、複雑なワークフローが必要(分岐、ループ、並列処理)、コスト効率を重視、学習時間を投資できる人です。Makeが向いていない人は、完全な初心者(ノーコードツール初体験)、シンプルな自動化のみ、すぐに結果が欲しい(学習時間を避けたい)人です。
総合的に、MakeはAIワークフローの構築において、Zapierより強力ですが、学習曲線が急です。初心者は、まず簡単なワークフロー(難易度2/5)から始め、徐々に複雑なワークフロー(難易度4〜5/5)に挑戦することを推奨します。また、公式ドキュメントとコミュニティフォーラムを活用し、他のユーザーが作成したテンプレートを参考にすることで、学習時間を大幅に短縮できます。適切に使いこなせば、MakeはAI自動化の最強ツールとなるでしょう。
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