「AI活用の事例ってだいたい大企業の話じゃないですか。うちは社長含めて3人なんですけど。」
このツッコミ、図星すぎて何も言えなかった。
確かに、AI導入事例で出てくるのは「GMOが〜」「三菱が〜」みたいな話ばかり。従業員3人の工務店にとっては「で?」でしかない。
なので実証するために、5名以下の小規模事業者を想定して、1ヶ月間AIをフル活用する実験をしてみました。実験台は自分の会社です。
実験条件
Week 1: メールと日報
社長の業務で一番時間を食ってるもの。メール。1日15〜20通。取引先への見積確認、工期調整、材料発注の依頼。
ChatGPTに要点を箇条書きで渡して、メールの下書きを作らせてみた。
1通10分→3分。 1日で70分の削減。週5.8時間。
最初は「こんな文面じゃ送れない」と思ったけど、プロンプトに「ですます調、簡潔に、要件を先に」と指定したら、修正がほぼ不要になった。
日報も。帰りの電車で音声メモを録って、ChatGPTで文章化。30分→5分。
Week 2: 見積と請求書
過去の見積書をChatGPTに読ませて、新規案件のたたき台を出させた。
数字の精度は70%。でも項目の構成は完璧。「あ、この項目忘れてた」が防げる。45分→15分。
請求書の項目入力もAIで効率化。ただし金額だけは手動確認必須。ここを間違えたら信用問題。
Week 3: 営業資料
営業が使う提案書の下書きをAIで。「当社の強み」と「お客さんの課題」を入力すると、A4 2ページの提案書が5分で出来上がる。
営業マンいわく「内容の6割はそのまま使える。残り4割を自分の言葉にするだけ。ゼロから書くのとは全然違う」。
Week 4: 振り返り
一番効果があったのはメールと日報。毎日やる作業だから削減効果が積み上がる。
逆に、見積は件数が少ないから月間での効果は限定的。でも心理的な負担が大幅に減った。見積作成が「億劫な作業」から「確認作業」に変わった。
1ヶ月の結果
| 業務 | Before | After | 月間削減 |
|——|——–|——-|———|
| メール | 250分/日 | 105分/日 | 48時間 |
| 日報 | 30分/日 | 5分/日 | 8.3時間 |
| 見積 | 45分×6件 | 15分×6件 | 3時間 |
| 提案書 | 2時間×3件 | 30分×3件 | 4.5時間 |
| 合計 | | | 63.8時間 |
月3,000円で月63.8時間削減。時給換算すると47円。
小規模企業のほうがAIの恩恵が大きい理由
これは実験して確信しました。大企業よりむしろ5名以下の会社のほうがAIは効く。
1. 1人が全部やってる: 社長がメール・見積・営業・経理を兼任。各業務を30%効率化するだけで、全体では大幅削減
2. 決定が一瞬: 「ChatGPT使おう」→今日から全員が使える。稟議もセキュリティ審査もない
3. IT部門が要らない: ブラウザ開くだけ。インストールなし。設定なし
注意点
まとめ
「うちでも試してみたい」という方、コメント欄で業種を教えてください。最初に試すべき業務をお伝えします。
GENDAI|AI導入 × 事業戦略
広告代理店・コンサルティング会社を経て、中小企業のAI導入を支援しています。
🌐 生成AI総合研究所: [generativeai.tokyo](https://www.generativeai.tokyo/)
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