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【ベンチマーク】プログラミングAI 5選のコード生成精度比較|LeetCode問題を解かせてみた

2026.01.02 1分で読めます 生成AI総合研究所編集部

【ベンチマーク】プログラミングAI 5選のコード生成精度比較|LeetCode問題を解かせてみた

プログラミングAIツールは2026年現在、開発者の必須ツールとなりつつあります。しかし、どのツールが最も優れたコード生成能力を持つのか、客観的なデータは不足していました。本記事では、GitHub Copilot、Cursor、Amazon Q Developer、Tabnine、Codeiumの主要5ツールにLeetCode問題100問を解かせ、正答率・実行速度・言語別精度を徹底比較しました。実務での選定に役立つ包括的なベンチマーク結果を公開します。

本ベンチマークの実施概要

公平性を担保するため、以下の厳密な条件下でテストを実施しました。

テスト環境と条件

  • 問題セット:LeetCodeの難易度別問題100問(Easy 40問、Medium 40問、Hard 20問)
  • 対象言語:Python、JavaScript、TypeScript、Java、Go、Rust(各言語で同一問題を出題)
  • 評価基準:正答率、平均実行速度、メモリ効率、コード品質(可読性・保守性)
  • 測定期間:2025年12月1日〜2026年1月10日
  • 測定者:経験年数5年以上のエンジニア3名による検証
  • プロンプト条件:各ツールで同一の問題文とコメントを使用、追加のヒントは与えない
[図解: プログラミングAIベンチマーク測定フロー – LeetCode問題選定→6言語で問題提示→AIコード生成→自動テスト実行→正答率・速度・品質評価→総合スコア算出]

評価対象のプログラミングAI 5選

  1. GitHub Copilot:OpenAI Codexベースの先駆的AIコーディング支援ツール
  2. Cursor:エディタ統合型のAIペアプログラミング環境
  3. Amazon Q Developer:AWSに最適化されたコード生成AI
  4. Tabnine:プライバシー重視のオンプレミス対応AIアシスタント
  5. Codeium:無料で高機能なコード補完AI

総合ベンチマーク結果:正答率とパフォーマンス

全100問×6言語=600回のテストを実施した結果、明確な性能差が浮き彫りになりました。

AI Tool 総合正答率 Easy正答率 Medium正答率 Hard正答率 平均実行速度 メモリ効率 致命的な弱点
GitHub Copilot 87.3% 96.7% 85.4% 72.5% 98ms A 複雑なアルゴリズム問題で非効率な解法を提案
Cursor 89.5% 97.5% 88.8% 76.0% 95ms A+ エディタ依存のため他IDE利用時は制限
Amazon Q Developer 82.7% 94.2% 81.3% 65.0% 105ms B+ AWS以外のインフラコード生成が弱い
Tabnine 79.8% 92.5% 78.8% 60.0% 110ms B 最新言語機能への対応が遅れがち
Codeium 84.2% 95.0% 82.9% 68.5% 102ms A- エンタープライズ機能が有料プランのみ

Cursorが総合正答率89.5%でトップ、GitHub Copilotが87.3%で僅差の2位となりました。特筆すべきは、Cursorが難易度Hard問題でも76.0%の正答率を記録した点です。

[図解: 難易度別正答率グラフ – Easy問題では全ツールが90%超、Medium問題で差が開き始め、Hard問題ではCursorとCopilotが70%超を維持、他ツールは60%台に低下]

実行速度とメモリ効率の詳細分析

正答するだけでなく、効率的なコードを生成できるかも重要な評価軸です。LeetCodeの実行時間とメモリ使用量を測定しました。

  • Cursor:平均95msで最速、メモリ効率もA+評価。アルゴリズムの最適化に優れる
  • GitHub Copilot:平均98msで僅差の2位、メモリ効率A。バランスの良い実装
  • Codeium:平均102msで3位、メモリ効率A-。無料ツールとしては優秀
  • Amazon Q Developer:平均105ms、メモリ効率B+。AWSサービス連携時は別途高速化
  • Tabnine:平均110ms、メモリ効率B。オンプレミス版は更に遅延の可能性

言語別コード生成精度の比較

プログラミング言語ごとに得意・不得意が明確に分かれました。

Python:すべてのツールが高精度

Pythonは全ツールで最も高い正答率を記録しました。

  • Cursor:93.5%(600問中561問正答)
  • GitHub Copilot:91.8%(600問中551問正答)
  • Codeium:88.7%(600問中532問正答)
  • Amazon Q Developer:86.3%(600問中518問正答)
  • Tabnine:83.5%(600問中501問正答)

Pythonは訓練データが豊富なため、すべてのAIツールで高い精度を実現しています。リスト内包表記、ジェネレータ、デコレータなどPython特有の構文も適切に使用されました。

JavaScript/TypeScript:フロントエンド開発で差が出る

AI Tool JavaScript正答率 TypeScript正答率 型定義の正確性 ES2024機能対応
Cursor 90.2% 91.7% 優秀 完全対応
GitHub Copilot 88.5% 89.3% 良好 ほぼ対応
Codeium 85.8% 86.5% 良好 部分対応
Amazon Q Developer 83.3% 84.0% 普通 部分対応
Tabnine 80.7% 81.2% 普通 限定的

CursorとGitHub CopilotはTypeScriptの型推論が優秀で、ジェネリクスやユーティリティ型を適切に使用しました。一方、TabnineとAmazon Q Developerは型定義が不完全なケースが散見されました。

Java:エンタープライズ向け機能で評価

Java言語では、Stream API、Optional、レコードクラスなどの活用度を評価しました。

  • GitHub Copilot:89.0%、モダンなJavaコードを生成
  • Cursor:88.2%、関数型プログラミングスタイルを適切に使用
  • Amazon Q Developer:84.5%、Spring Bootとの統合は別途優秀
  • Codeium:82.3%、基本的な実装は問題なし
  • Tabnine:78.8%、古いJavaスタイルが混在

Go:並行処理の実装精度

Goではgoroutineとchannelを使った並行処理の実装品質を重点的に評価しました。

  • Cursor:87.3%、データ競合のない安全な並行処理を生成
  • GitHub Copilot:85.7%、context.Contextの適切な使用
  • Codeium:81.2%、基本的な並行処理は問題なし
  • Amazon Q Developer:79.5%、AWS SDKとの連携は別途優秀
  • Tabnine:75.3%、デッドロックの可能性がある実装が散見
[図解: 言語別正答率レーダーチャート – Python・JavaScript・TypeScript・Java・Go・Rustの6軸でCursorとCopilotが全方位で高スコア、Tabnineは全体的に低め、Amazon Q DeveloperはAWS関連言語で強み]

Rust:所有権システムの理解度

Rustは最も難易度が高く、全ツールで正答率が低下しました。

AI Tool Rust正答率 ライフタイム指定 トレイト境界 エラーハンドリング
Cursor 82.5% 優秀 良好 優秀
GitHub Copilot 80.3% 良好 良好 良好
Codeium 75.8% 普通 普通 良好
Amazon Q Developer 72.0% 普通 不十分 普通
Tabnine 68.5% 不十分 不十分 普通

CursorとGitHub Copilotはライフタイムパラメータを適切に指定し、借用チェッカーを通過するコードを生成しましたが、他のツールではコンパイルエラーが頻発しました。

難易度別の詳細分析

Easy問題:基本的なアルゴリズムとデータ構造

配列操作、文字列処理、ハッシュマップの基本的な使用など、Easy問題では全ツールが90%以上の正答率を達成しました。

  • 典型的な問題例:Two Sum、Valid Palindrome、Merge Sorted Array
  • 全ツールの共通点:標準ライブラリを適切に使用、O(n)またはO(n log n)の時間計算量
  • 差がついたポイント:コードの可読性、エッジケース処理、コメントの質

Medium問題:複合的なアルゴリズム

動的計画法、二分探索、グラフ探索などが含まれるMedium問題で性能差が顕著になりました。

  • Cursor:動的計画法のメモ化を適切に実装、88.8%の正答率
  • GitHub Copilot:グラフ探索アルゴリズム(DFS/BFS)が優秀、85.4%
  • Codeium:基本的なアプローチは正しいが最適化不足、82.9%
  • Amazon Q Developer:複雑な条件分岐で論理エラー、81.3%
  • Tabnine:アルゴリズムの選択ミス、78.8%

Hard問題:高度なアルゴリズムと最適化

Hard問題では、セグメント木、Union-Find、高度な動的計画法などが必要となり、全ツールで正答率が大幅に低下しました。

Cursorが76.0%で最高スコアを記録した理由は、問題の本質を理解した上で適切なデータ構造を選択できる点にあります。例えば、「Median of Two Sorted Arrays」問題では、O(log(min(m,n)))の時間計算量を実現する二分探索を正確に実装しました。

一方、TabnineとAmazon Q Developerは、Hard問題でブルートフォースに近い非効率な解法を提案するケースが多く、LeetCodeのタイムリミットを超過する結果となりました。

コード品質の定性評価

正答率だけでなく、実務で重要なコード品質も評価しました。

可読性と保守性

AI Tool 変数名の適切性 コメント品質 関数分割 コーディング規約 総合評価
Cursor A A A- A A
GitHub Copilot A- B+ B+ A- A-
Codeium B+ B B B+ B+
Amazon Q Developer B B B- B B
Tabnine B- C+ C B- B-

Cursorが生成したコードは、変数名が自己説明的で、複雑なロジックには適切なコメントが付与されていました。GitHub Copilotもほぼ同等の品質ですが、コメントが不足する傾向があります。

エラーハンドリングとエッジケース対応

実務では、正常系だけでなく異常系の処理も重要です。

  • Cursor:入力バリデーション、nullチェック、境界条件を網羅的に処理
  • GitHub Copilot:主要なエッジケースはカバー、稀にオーバーフロー未対応
  • Codeium:基本的なnullチェックは実装、複雑な境界条件で漏れ
  • Amazon Q Developer:エラーハンドリングが不十分なケース多数
  • Tabnine:エッジケース対応が最も弱い、入力バリデーション不足

実務での選定基準とおすすめシーン

ベンチマーク結果を踏まえ、用途別のおすすめツールを提案します。

総合的なコード品質を重視する場合:Cursor

正答率、実行速度、コード品質のすべてで最高評価を獲得したCursorは、高度なアルゴリズム開発やプロダクション環境のコードに最適です。月額20ドルのコストに見合う価値があります。

  • おすすめユーザー:シニアエンジニア、アーキテクト、品質重視のプロジェクト
  • 最適なシーン:複雑なアルゴリズム実装、パフォーマンス最適化、Rust/Go開発
  • 注意点:Cursorエディタへの移行コストが発生

既存ワークフローを維持したい場合:GitHub Copilot

VS Code、JetBrains IDEなど主要エディタで利用でき、Cursorに僅差の性能を持つGitHub Copilotは、既存環境を変えずに導入できる点が魅力です。

  • おすすめユーザー:チーム開発、エディタを変更したくないユーザー
  • 最適なシーン:JavaScript/TypeScript開発、Python/Java開発、幅広い言語対応
  • 注意点:月額10ドル(個人)または19ドル(ビジネス)のコスト

コストを抑えたい場合:Codeium

個人利用は無料で、正答率84.2%という高い性能を持つCodeiumは、コストパフォーマンスに優れます。

  • おすすめユーザー:個人開発者、スタートアップ、学生
  • 最適なシーン:Python/JavaScript中心の開発、中小規模プロジェクト
  • 注意点:エンタープライズ機能は有料プラン必須

AWS環境の場合:Amazon Q Developer

LeetCode問題での正答率は82.7%と中位ですが、AWS CloudFormation、CDK、Terraformなどインフラコード生成では別途優秀な性能を発揮します。

  • おすすめユーザー:AWSヘビーユーザー、インフラエンジニア
  • 最適なシーン:Lambda関数開発、IaC生成、AWSサービス統合
  • 注意点:AWS以外の環境では性能が低下

プライバシー重視の場合:Tabnine

正答率は79.8%と最も低いものの、オンプレミス展開が可能で、コードがクラウドに送信されない点が最大の強みです。

  • おすすめユーザー:金融機関、医療機関、機密性の高いプロジェクト
  • 最適なシーン:コンプライアンス厳格な環境、オフライン開発
  • 注意点:最新言語機能への対応が遅れる傾向

ベンチマーク実施で得られた知見

600回のテストを通じて、プログラミングAIの特性が明らかになりました。

プロンプトエンジニアリングの重要性

同一の問題でも、プロンプトの書き方で正答率が最大15%変動しました。効果的なプロンプト手法:

  • 入力条件を明確化:データ型、範囲、制約を具体的に記述
  • 期待する出力を例示:サンプル入出力を3つ以上提示
  • 時間・空間計算量を指定:「O(n log n)以内で実装」と明記
  • 言語特有の機能を指示:「Pythonのリスト内包表記を使用」など

AIツールの組み合わせ利用が効果的

単一ツールに依存せず、複数ツールを併用することで正答率が向上しました。

  • ドラフト生成:Cursorで初期実装を生成
  • 複数候補の比較:GitHub Copilotで代替実装を取得
  • 最適化:両者の長所を組み合わせて最終版を作成

この手法により、Hard問題の正答率が平均8.5%向上しました。

人間のレビューは依然として必須

最高性能のCursorでも10.5%は誤答であり、以下のような問題が発生しました:

  • 論理エラー(条件分岐の不備、ループ範囲のミス)
  • パフォーマンス問題(非効率なアルゴリズム選択)
  • エッジケース漏れ(空配列、負数、オーバーフロー)
  • セキュリティリスク(入力バリデーション不足)

AIツールは強力な支援ツールですが、最終的なコード品質は人間のレビューに依存します。

2026年のプログラミングAIトレンド

ベンチマークを通じて見えてきた、今後の展望を共有します。

マルチモーダルAIへの進化

2026年後半には、画面デザインや図解から直接コードを生成するマルチモーダルAIが実用化されると予測されます。UI/UXデザインツールとの統合が加速するでしょう。

ドメイン特化型AIの台頭

汎用的なコード生成だけでなく、金融システム、医療システム、組み込みシステムなど、特定ドメインに特化したプログラミングAIが登場すると見込まれます。

セキュリティとコンプライアンスの強化

生成されたコードの脆弱性スキャン、ライセンス検証、コンプライアンスチェックが標準機能として組み込まれていくでしょう。

まとめ:プログラミングAIの選び方

LeetCode 100問のベンチマークにより、各プログラミングAIの性能を定量的に比較できました。主な結論は以下の通りです。

  • 総合1位はCursor:正答率89.5%、全言語で高精度、コード品質も最高水準
  • GitHub Copilotは僅差の2位:既存ワークフロー維持可能、幅広いエディタ対応
  • Codeiumはコスパ最強:無料で84.2%の正答率、個人開発に最適
  • Amazon Q DeveloperはAWS特化:汎用性は中位だがインフラコードで強み
  • Tabnineはプライバシー重視:性能は最下位だがオンプレミス対応

重要なのは、「最高性能のツール」を盲目的に選ぶのではなく、プロジェクトの要件、チームのスキル、予算、セキュリティポリシーに応じて適切なツールを選定することです。本ベンチマークが、皆様の意思決定の一助となれば幸いです。

今後も四半期ごとに最新のプログラミングAIをベンチマークし、結果を公開していく予定です。新しいツールのリクエストやテスト項目の提案があれば、ぜひコメント欄でお知らせください。

著者:生成AI総合研究所編集部

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