メニュー

自治体独自のAI導入支援制度まとめ【東京/大阪/愛知/福岡】

2026.09.03 1分で読めます 生成AI総合研究所編集部
公開日: 2026年9月3日

国の補助金と自治体の支援制度を併用すれば、AI導入の自己負担を10%以下に圧縮できるケースがあります。しかし、自治体独自の制度は「知られていない」ことが最大の問題です。本記事では、東京都・大阪府・愛知県・福岡市の4地域の主要制度を比較し、国の補助金との併用戦略を解説します。

「AI導入の補助金を調べています」——生成AI総合研究所にこう相談してくる中小企業のほとんどが、国の制度(ものづくり補助金、IT導入補助金、人材開発支援助成金)だけを調べています。自治体独自のAI導入支援制度について質問してくる企業は、10社のうち1〜2社にすぎません。

これは大きな機会損失です。東京都の「DX推進支援助成金」は最大300万円、福岡市の「DX加速化補助金」は最大200万円——いずれも国の補助金とは別枠の制度であり、要件を満たせば国の補助金と併用できるケースがあります。

さらに重要なのは、自治体の制度は国の制度に比べて認知度が低いため、競争率が低いということです。ものづくり補助金の採択率が約37.5%であるのに対し、自治体の制度は応募者自体が少なく、要件を満たせば比較的高い確率で採択されます。

弊社の見解では、自治体独自の制度は「穴場」です。「地域名+AI補助金」で検索するだけで見つかる制度があるにもかかわらず、多くの企業が見逃しています。

この記事でわかること
– 東京都・大阪府・愛知県・福岡市のAI導入支援制度の比較
– 各制度の補助率・上限額・対象・申請方法
– 国の補助金との併用可否(整理表付き)
– 自分の自治体の制度を探す方法(J-Net21の使い方)
– 自治体制度を活用した導入事例
– 「二重取り」で自己負担を最小化する戦略


目次

  1. 【結論】国の補助金+自治体支援の「二重取り」で自己負担10%以下に
  2. 東京都のAI支援制度——DX推進支援助成金とデジタル化支援
  3. 大阪府のAI支援制度——中小企業DX支援とコンサル無料派遣
  4. 愛知県のAI支援制度——AI実装実証事業と専門家派遣
  5. 福岡市のAI支援制度——DX加速化補助金とスタートアップ連携
  6. 4都市の比較表——自社に最適な制度を選ぶ
  7. 国の補助金との併用可否——整理表
  8. 自分の自治体の制度を探す方法——J-Net21とミラサポplus
  9. 自治体制度が「穴場」である理由——3つの構造的メリット
  10. コスト・補助金情報
  11. 導入事例——自治体制度を活用した企業
  12. 導入ステップ——自治体の制度を活用するために今日やること
  13. 失敗パターンと回避策
  14. 読者の疑問に答える——自治体制度で気になること
  15. まとめ:「灯台下暗し」——自治体の制度は穴場

【結論】国の補助金+自治体支援の「二重取り」で自己負担10%以下に

先に結論を示します。4大都市圏の自治体制度を国の補助金と組み合わせた場合のシミュレーションです。

シミュレーション例AI SaaS導入(150万円)
①国の補助金(IT導入補助金 補助率2/3)▲100万円
②自治体の支援(東京都DX推進支援 補助率2/3)※同一経費には併用不可
①+②別経費に分けた場合実質負担を大幅に圧縮可能

ここで重要なのは、「同一経費に対する国と自治体の補助金の併用」は原則としてできないということです。しかし、「異なる経費に対してそれぞれ別の制度を使う」ことは可能です。

具体的には、以下のような組み合わせが考えられます。

経費使う制度補助額
AI SaaSライセンス(80万円)国:IT導入補助金(補助率2/3)53万円
AIコンサルティング費用(50万円)自治体:専門家派遣(無料)50万円相当
AI研修費(10万円)国:人材開発支援助成金(75%)7.5万円+賃金助成
合計 140万円実質負担 約30万円

このように、経費の対象を分け、それぞれに最適な制度を適用することで、自己負担を大幅に圧縮できます。弊社はこの「経費の仕分け×制度のマッチング」をクライアントごとに設計しています。

では、4大都市圏の制度を1つずつ見ていきましょう。


東京都のAI支援制度——DX推進支援助成金とデジタル化支援

東京都は、中小企業のDX・AI導入を支援する制度が最も充実している自治体の一つです。

東京都「DX推進支援助成金」

項目内容
制度名DX推進支援助成金
管轄東京都中小企業振興公社
対象都内に本社を持つ中小企業
補助率2/3
上限額300万円
対象経費ソフトウェア導入費、クラウド利用費、専門家経費等
要件都の「DX推進支援事業」のアドバイザー支援を受けた企業
公募時期年に複数回(東京都中小企業振興公社のWebサイトで確認)

出典:東京都中小企業振興公社のWebサイトを基に作成(2026年5月時点。制度の詳細は最新の公募要領をご確認ください)

東京都のDX推進支援助成金の特徴は、補助率2/3・上限300万円と、国のIT導入補助金(最大450万円)に近い規模感を持っている点です。ただし、重要な要件として「都のDX推進支援事業のアドバイザー支援を事前に受ける必要がある」ことに注意してください。

このアドバイザー支援は無料で、DXの専門家が自社の業務課題を分析し、デジタル化の計画策定を支援してくれます。アドバイザー支援→助成金申請の2段階構成になっているため、単体での申請はできません。

弊社がクライアントに推奨しているのは、「まずアドバイザー支援を受けて計画を固め、その計画に基づいてDX推進支援助成金を申請する」という流れです。アドバイザー支援自体が無料のコンサルティングとして価値があるため、助成金を使うかどうかに関わらず受けておいて損はありません。

東京都のその他のデジタル化支援

東京都には、DX推進支援助成金以外にも、以下のような支援制度があります。

第一に、テレワーク推進助成金。テレワーク環境の整備に必要な機器やソフトウェアの導入費用を助成する制度です。AI SaaSの一部がテレワーク関連として認められるケースがあります。

第二に、都の産業労働局による専門家派遣事業。DX・AI導入に関する専門家を無料で企業に派遣するサービスです。弊社の経験では、この専門家派遣は「コンサルティング費用の節約」として非常に有効です。

第三に、各区市町村の独自制度。東京23区や多摩地域の市町村が独自にDX支援制度を設けているケースがあります。例えば、ある区では「ICT活用促進助成金」として最大100万円を補助しています。自社の所在地の区市町村に確認してください。


自治体独自のAI導入支援制度まとめ【東京/大阪/愛知/福岡】の図解

大阪府のAI支援制度——中小企業DX支援とコンサル無料派遣

大阪府は、「コンサルティングの無料派遣」と「導入費用の補助」を組み合わせた支援が特徴です。

大阪府の中小企業DX支援

項目内容
制度名中小企業AI・DX導入支援事業(名称は年度により異なる)
管轄大阪産業局(大阪府の産業振興機関)
対象府内に事業所を持つ中小企業
コンサル支援DX・AI専門家の無料派遣(5回程度)
導入補助最大100万円(補助率1/2〜2/3)
要件専門家派遣を受けた企業

出典:大阪産業局のWebサイトを基に作成(2026年5月時点。制度の詳細は最新情報をご確認ください)

大阪府の制度の最大の特徴は、コンサル無料派遣と導入補助がセットになっている点です。専門家が5回程度、企業を訪問して業務分析を行い、AI・DX導入の計画を策定します。この計画に基づいて導入費用の補助(最大100万円)を申請する流れです。

弊社の見解では、大阪府の制度は「コンサルティングが無料で受けられる」こと自体に大きな価値があります。民間のDXコンサルティングは、5回の訪問で30〜50万円程度の費用がかかることが一般的です。これが無料で受けられるのは大きなメリットです。

導入補助の上限は100万円と東京都(300万円)やものづくり補助金(1,250万円)に比べると控えめですが、「コンサル無料+補助100万円」の合計価値は150万円相当です。国のIT導入補助金と合わせれば、かなりの費用を圧縮できます。

大阪府で活用する際のポイント

大阪府の制度を活用する際のポイントは、「コンサル派遣で計画を固めてから、国の補助金に申請する」という順番です。

専門家派遣で策定したDX計画は、ものづくり補助金やIT導入補助金の事業計画書の基礎資料として活用できます。つまり、大阪府のコンサル無料派遣は、国の補助金の採択率を上げるための「事前準備」としても機能するのです。


愛知県のAI支援制度——AI実装実証事業と専門家派遣

愛知県は、製造業が集積する地域特性を活かし、AI実装の「実証実験」を支援する制度が特徴的です。

愛知県の主な支援制度

項目内容
制度名AI実装実証事業(名称は年度により異なる)
管轄あいち産業振興機構(愛知県の産業振興機関)
対象県内に事業所を持つ中小企業(特に製造業)
支援内容AI実証実験の費用負担+専門家派遣
費用負担実証実験費用の一部(具体的な金額は年度・プロジェクトにより異なる)
特徴製造業のAI活用(検品、品質管理、需要予測等)に特化

出典:あいち産業振興機構のWebサイトを基に作成(2026年5月時点。制度の詳細は最新情報をご確認ください)

愛知県の制度が他の自治体と異なるのは、「実証実験」にフォーカスしている点です。AI導入の「前段階」として、小規模な実証実験(PoC)を支援することで、「本当にAIが自社の業務に効果があるか」を低リスクで検証できる仕組みです。

弊社がこの制度に注目している理由は、「いきなり数百万円の投資をする前に、実証実験で効果を確認できる」点です。弊社が推奨する「スモールスタート」の思想と合致しています。

愛知県の製造業がAI検品を検討する場合、以下の流れが最も合理的です。

  1. 愛知県のAI実装実証事業で実証実験(県の費用負担で低コスト)
  2. 実証実験で効果が確認できたら、ものづくり補助金で本格導入
  3. 人材開発支援助成金で従業員のAI研修を実施

この3段階の「自治体→国→国」の活用パターンは、愛知県の製造業にとって最もリスクが低い導入ルートです。

愛知県のその他の支援

愛知県には、あいちDX推進プランに基づく専門家派遣事業もあります。DX・AI導入のアドバイザーが無料で企業を訪問し、導入計画の策定を支援します。大阪府と同様、このコンサル支援は国の補助金の事業計画書の作成にも活用できます。


福岡市のAI支援制度——DX加速化補助金とスタートアップ連携

福岡市は、スタートアップとの連携を含むユニークなDX支援制度を展開しています。

福岡市「DX加速化補助金」

項目内容
制度名DX加速化補助金(名称は年度により異なる)
管轄福岡市経済観光文化局
対象市内に本社または主たる事業所を持つ中小企業
補助率1/2
上限額200万円
対象経費ソフトウェア導入費、クラウド利用費、外部委託費等
公募時期年に数回(福岡市の公式Webサイトで確認)

出典:福岡市のWebサイトを基に作成(2026年5月時点。制度の詳細は最新の公募要領をご確認ください)

福岡市の制度の特徴は、補助率1/2・上限200万円というシンプルな構成です。東京都のようにアドバイザー支援が前提条件になっているわけではなく、直接申請が可能な場合があります(年度や公募回によって異なるため、最新の公募要領を確認してください)。

福岡市のスタートアップ連携

福岡市はスタートアップ支援に力を入れており、AI関連のスタートアップが多く集積しています。福岡市のDX支援事業の中には、地元のAIスタートアップと中小企業を「マッチング」するプログラムが含まれることがあります。

弊社の見解では、地元のAIスタートアップとの連携は、大手ベンダーに依頼するよりもコストが抑えられるケースが多いです。スタートアップは導入実績を積みたいため、中小企業向けに柔軟な価格設定をしてくれることがあります。

ただし、スタートアップとの連携にはリスクもあります。事業継続性(スタートアップが将来的に事業を継続するか)、サポート体制(少人数のため対応が遅れるリスク)、開発中のプロダクトの安定性——これらは大手ベンダーに比べてリスクが高い場合があります。


4都市の比較表——自社に最適な制度を選ぶ

4つの自治体の制度を一覧で比較します。

項目東京都大阪府愛知県福岡市
主な制度名DX推進支援助成金中小企業AI・DX導入支援AI実装実証事業DX加速化補助金
補助率2/31/2〜2/3実証費用の一部1/2
上限額300万円100万円プロジェクトにより異なる200万円
コンサル無料派遣あり(事前要件)あり(事前要件)ありなし(直接申請の場合)
製造業特化なしなしあり(AI実装)なし
特徴高額・要アドバイザーコンサル+導入セット実証実験フォーカスシンプル・直接申請

出典:各自治体のWebサイトを基に作成(2026年5月時点。制度の詳細・名称は年度により変更される場合があります)

どの制度が自社に最適かは、以下の判断基準で選んでください。

AI SaaSの導入が主目的 → 東京都(上限300万円)or 福岡市(上限200万円)

まず専門家のアドバイスが欲しい → 大阪府(コンサル無料派遣)

AI検品などの実証実験から始めたい → 愛知県(AI実装実証事業)

とにかくシンプルに申請したい → 福岡市(直接申請可能な場合あり)


国の補助金との併用可否——整理表

自治体の制度と国の補助金の併用について、整理表でまとめます。

国の制度自治体の制度同一経費での併用異なる経費での併用
IT導入補助金自治体DX助成金❌ 不可✅ 可能
ものづくり補助金自治体DX助成金❌ 不可✅ 可能
人材開発支援助成金自治体コンサル派遣❌ 不可✅ 可能

原則として、「同一経費に対する国と自治体の補助金の併用」はできません。これは二重給付の禁止原則に基づきます。

しかし、「異なる経費に対してそれぞれ別の制度を使う」ことは可能です。弊社が設計する併用パターンの代表例を示します。

併用パターン例1:東京都の企業(AI SaaS導入)

経費金額制度補助額
AI SaaS年間ライセンス80万円国:IT導入補助金(2/3)53万円
AIコンサル・計画策定無料都:アドバイザー派遣無料
AI研修10万円国:人材開発支援助成金(75%)7.5万円+賃金助成
合計 90万円実質負担 約30万円

併用パターン例2:愛知県の製造業(AI検品導入)

経費金額制度補助額
AI検品の実証実験30万円県:AI実装実証事業県負担
AI検品システム本格導入450万円国:ものづくり補助金(2/3)300万円
AI研修10万円国:人材開発支援助成金(75%)7.5万円+賃金助成
合計 490万円実質負担 約140万円

併用パターンの設計は、経費の仕分けと各制度の要件の確認が必要なため、自力で行うのは難しいケースがあります。弊社の30分無料ヒアリングでは、自社の所在地と導入計画に基づいて、最適な併用パターンを提案しています。


💰 補助金で導入コスト削減

このツール、補助金で導入できます

IT導入補助金・ものづくり補助金を活用すれば、導入費用の最大2/3を圧縮。
申請から導入まで、弊社が一気通貫で伴走します。

補助金の無料診断を申し込む →

生成AI総合研究所|generativeai.tokyo

自分の自治体の制度を探す方法——J-Net21とミラサポplus

4大都市圏以外にも、多くの自治体がAI・DX導入の支援制度を設けています。自分の自治体の制度を探す方法を3つ紹介します。

方法1:J-Net21(中小企業基盤整備機構)

J-Net21(https://j-net21.smrj.go.jp/)は、中小企業向けの支援情報ポータルサイトです。「支援情報ヘッドライン」のコーナーで、地域別・分野別の補助金情報を検索できます。

検索手順は以下のとおりです。

  1. J-Net21のトップページにアクセス
  2. 「支援情報ヘッドライン」をクリック
  3. 地域で自社の都道府県を選択
  4. キーワードに「AI」「DX」「デジタル」等を入力
  5. 検索結果から、自社に該当する制度を確認

方法2:ミラサポplus(経済産業省)

ミラサポplus(https://mirasapo-plus.go.jp/)は、経済産業省が運営する中小企業支援のポータルサイトです。補助金・助成金の検索機能があり、「事業テーマ」や「地域」で絞り込み検索ができます。

方法3:地元の商工会議所・よろず支援拠点に直接相談

Webでの検索に加えて、地元の商工会議所やよろず支援拠点に直接相談するのも有効です。特に自治体独自の制度は、公式Webサイトへの掲載が遅れたり、情報が分散していたりすることがあります。商工会議所の職員は地元の支援制度に詳しいため、「AI導入に使える補助金を探しています」と相談するだけで、Webでは見つからない制度を教えてもらえることがあります。

弊社のクライアントの中にも、商工会議所経由で自治体の制度を発見し、国の補助金と併用して導入費用を大幅に圧縮した企業があります。「灯台下暗し」で、地元の支援制度を見逃しているケースは多いです。


自治体制度が「穴場」である理由——3つの構造的メリット

メリット1:競争率が低い

国のものづくり補助金の採択率は約37.5%です。一方、自治体の制度は応募者数が国の制度に比べて圧倒的に少ないため、要件を満たせば高い確率で採択されます。

この差が生まれる理由は「認知度の低さ」です。国の制度はWeb上に情報が豊富にあり、コンサルタントや支援機関が積極的に情報発信しています。一方、自治体の制度はWebサイトの奥深くに掲載されていたり、広報が行き届いていなかったりします。

メリット2:地元密着のサポートが受けられる

自治体の制度は、地元の産業振興機関や商工会議所が運営に関わっているケースが多く、対面でのサポートが受けやすいです。国のものづくり補助金の事務局は東京にあるため、地方の中小企業にとってはコミュニケーションのハードルが高いことがあります。自治体の制度であれば、地元の担当者と直接やり取りできるメリットがあります。

メリット3:業種・地域に特化した制度設計

愛知県のAI実装実証事業のように、地域の産業特性に合わせた制度が設計されています。愛知県の制造業集積地域では製造業向けのAI支援が充実し、福岡市ではスタートアップとのマッチングが強化されています。「自社の業種にぴったりの制度」が見つかる可能性があります。


コスト・補助金情報

自治体の制度と併用するための国の補助金の詳細は、AI導入で使える補助金・助成金 完全ガイド【2026年最新】で体系的に解説しています。費用の内訳はAI導入のリアルな費用内訳を公開もあわせてご覧ください。


導入事例——自治体制度を活用した企業

事例1:東京都の工務店15名——都のアドバイザー支援+IT導入補助金

この企業は、東京都中小企業振興公社のDXアドバイザー支援を受けた後、IT導入補助金でAI見積ツールを導入しました。

項目内容
都のアドバイザー支援3回の訪問で業務分析・DX計画策定(無料)
IT導入補助金AI見積SaaS(80万円)の補助率1/2→40万円補助
人材開発支援助成金AI研修(10万円)の75%→7.5万円助成
総投資額90万円
総補助・助成額47.5万円+賃金助成+アドバイザー支援(無料)
実質負担約35万円

「都のアドバイザーに相談したことで、自社の業務課題が整理された。その整理結果をそのままIT導入補助金の計画書に使えたので、計画書の作成が楽だった」と社長は話しています。

事例2:愛知県の製造業——県のAI実証実験→ものづくり補助金

愛知県の金属加工メーカーが、県のAI実装実証事業でAI検品の実証実験を行い、効果を確認した後にものづくり補助金で本格導入した事例です。

ステップ内容費用
1.実証実験県のAI実装実証事業でAI検品をテスト県負担
2.本格導入ものづくり補助金でAI検品システムを導入450万円(補助300万円)
3.研修人材開発支援助成金でAI研修10万円(助成7.5万円)
合計実質負担 約155万円

「実証実験で効果が確認できていたから、ものづくり補助金の事業計画書にも具体的な数値を書けた。実証データがあることで、審査の説得力が格段に上がったと思う」と総務部長は振り返っています。


導入ステップ——自治体の制度を活用するために今日やること

Step 1:自社の自治体の制度を検索する(今日)

J-Net21(https://j-net21.smrj.go.jp/)にアクセスし、自社の都道府県で「AI」「DX」「デジタル」をキーワードに検索してください。5分で完了します。

Step 2:地元の商工会議所・よろず支援拠点に電話する(今週中)

「AI導入に使える自治体の補助金はありますか」と電話で聞くだけで、Webには掲載されていない制度を教えてもらえることがあります。

Step 3:GビズIDプライムを取得する(並行して)

自治体の制度でも国の補助金でも、電子申請にGビズIDプライムが必要になるケースが増えています。取得に2〜3週間かかるため、早めに申請してください。


失敗パターンと回避策

パターン1:同一経費に国と自治体の補助金を申請してしまう

同一経費に対する二重申請は禁止です。発覚した場合、補助金の返還を求められます。経費の仕分けを明確にし、「この経費は国の制度、この経費は自治体の制度」と切り分けてください。

パターン2:自治体の制度を知らずに国の制度だけで申請する

自治体の制度を併用すれば、さらにコストを圧縮できたはずなのに、知らなかったために機会損失が生じるケースです。本記事で紹介した検索方法で、必ず自治体の制度を確認してください。

パターン3:自治体の公募期間を見逃す

自治体の制度は公募期間が短い場合があります。J-Net21やミラサポplusのメール通知機能を活用し、公募開始の情報を見逃さないようにしてください。


読者の疑問に答える——自治体制度で気になること

——「自分の自治体にAI支援制度がない場合はどうすればいいですか?」

国の制度(IT導入補助金、ものづくり補助金、人材開発支援助成金)は全国対応です。自治体に独自の制度がない場合でも、国の制度だけで十分な支援を受けられます。また、今後新設される可能性もあるため、定期的にJ-Net21で検索することをおすすめします。

——「国の補助金と自治体の補助金は、本当に併用できるのですか?」

異なる経費に対してであれば可能です。ただし、併用の可否は制度によって異なるため、申請前に必ず自治体の担当窓口と国の事務局の両方に確認してください。弊社の30分無料ヒアリングでも、併用可否の確認をサポートしています。

——「自治体の制度は手続きが面倒ではないですか?」

制度によりますが、国のものづくり補助金に比べると、申請書類が簡素な場合が多いです。上限額が国の制度より小さい分、申請手続きもシンプルに設計されている傾向があります。

——「本社と工場が異なる都道府県にある場合、どちらの自治体の制度が使えますか?」

自治体の制度は「本社の所在地」または「主たる事業所の所在地」を基準にしているケースが多いです。制度ごとに異なるため、公募要領の「対象者」の項目を確認してください。

——「自治体の制度は毎年変わりますか?」

はい、自治体の予算状況により、制度の継続・廃止・変更が毎年行われます。前年度に使えた制度が今年度はないケースも珍しくありません。最新情報はJ-Net21やミラサポplus、各自治体のWebサイトで確認してください。


まとめ:「灯台下暗し」——自治体の制度は穴場

自治体独自のAI導入支援制度は「知られていない」ことが最大の問題であり、裏を返せば、知っている企業にとっては「穴場」です。国の補助金と併用すれば、自己負担を大幅に圧縮できます。

今日やるべきことは2つです。

  1. J-Net21で自社の自治体の制度を検索する(5分で完了)
  2. 地元の商工会議所に「AI導入の補助金はありますか」と電話する

AI導入に活用できる補助金の全体像は、AI導入で使える補助金・助成金 完全ガイド【2026年最新】をご覧ください。


✦ AI導入の無料相談 ✦

国の補助金+自治体制度の
最適な組み合わせを設計します。

AI導入の診断から実装まで一気通貫で伴走。

補助金の活用で、導入費用の最大2/3を圧縮できます。

生成AI総合研究所|generativeai.tokyo


出典・参考:
– 東京都中小企業振興公社「DX推進支援助成金」
– 大阪産業局「中小企業AI・DX導入支援事業」
– あいち産業振興機構「AI実装実証事業」
– 福岡市「DX加速化補助金」
– 中小企業基盤整備機構 J-Net21(https://j-net21.smrj.go.jp/)
– ミラサポplus(https://mirasapo-plus.go.jp/)
– 中小企業庁「ものづくり補助金」第22次採択結果
※本記事の自治体制度の情報は2026年5月時点の調査に基づきます。制度の名称・内容・予算は年度により変更される場合があります。最新情報は各自治体のWebサイトをご確認ください。

✦ AI導入の無料相談 ✦

「何から始めるか」を、
30分で整理します。

AI導入の診断から実装まで一気通貫で伴走。
補助金の活用で、導入費用の最大2/3を圧縮できます。

生成AI総合研究所|generativeai.tokyo

生成AI総合研究所編集部
法人向けAI専門メディア。AIツール比較、業務効率化、導入事例、補助金活用など、企業のAI活用に必要な情報を発信しています。AI導入支援・研修の実績多数。

この記事が役に立ったら、同僚にもシェアしてください

Share

Xで共有 Facebook

関連記事

すべて見る
𝕏inB!